Home > 村人の生活> 食生活

村人の生活 −食生活

ンボモ村では飢えている人はいません。森を切り開いて耕すのに必要なのは農具以外には労力だけ、主食のキャッサバ芋は半年後に収穫できます。放っておいても実をつけてくれる油ヤシやプランタンバナナの木もあります。キャッサバ芋の加工にしても、料理にしても、手間のかかるものが多いです。手間がかかっても、おいしいものを食べたいのは人間どこでも同じ、現地の料理はどれもおいしかったです。

家族そろって食べるという習慣はあまりなく、食事の回数も、食べ物があるないによって1日1回だったり3回だったり、まちまちです。

 
主食はキャッサバ芋。掘り出したら、皮をむき、4日以上水につけて発酵させ臭みを抜きます。
キャッサバ芋の繊維を取り除き、濾したものを練って蒸し、ちまき状にしたモングェレ(左)。無味なので、おかずと食べます。右はキャッサバ芋の葉から作った最もポピュラーなおかず。
キャッサバ芋は乾燥させて粉にし、熱湯でこねてお団子状態にして食べることもあります(フフという)(左)。右はダイカーという野生動物の肉をトマトとマカロニで料理したもの。

キャッサバ芋でも甘いタイプのものは、過熱するだけで焼き芋のように食べられます(下)。上は、サフという木の実ですが、おかずとして茹でて食べます。クリーミーななんともいえない味ですがおいしいです。

左は茹でたプランタンバナナを、ヤシ油をつけながら叩いて団子にしたもので、これも主食として食べます。右は瓜科の実の種とサーディンを料理したもの。
油ヤシの実からつくったスープ(ムサカ)に、魚の燻製と、森で採れる木の葉を細かく刻んだものを入れたおかず。ほとんどの料理の味付けは、塩とキューブ、好みで辛子。

森で採れるキノコもみな大好きです。スープにしたり、肉や魚と料理したり。

おやつの定番、ヤシ油で揚げたドーナツ、ミカテ。
とうもろこしから造る地酒モンガンダの酒造所。焼酎のような強さです。
 
村の市場。売りたい人が好きな時に来て売っていくので、買いたいものはいつでもあるとは限りません。写っているのは野生動物の肉。おかずもスプーン単位で売っています。   鮮魚は入手困難なため、魚は燻製で他所から運ばれてきて売られています。写真はアリがついてしまい、払っているところ。
     

 

日本でも作れるコンゴ風料理レシピ
鶏肉ときのこのピーナツバター・スープ

コンゴでは魚の燻製、森から採ってくる葉の千切りなどを使っている料理のアレンジです。

材料:
鶏もも肉(豚肉でもOK)、きのこ(マッシュルーム、しめじ、えのきだけ、などお好きなもの)、たまねぎ、にんにく、無糖ピーナツバター(大手スーパーでたまに見かけます)、塩、胡椒、スープストック、油
お好みでキャベツの粗切りなど野菜を入れてもOK

作り方:
1.ピーナツバター(3〜4人分で卓球ボール1個分強ぐらい)はコップ1杯分程度の熱湯でよくかき混ぜて溶かしておきます。
2.鍋に油を適量入れて、たまねぎとにんにく(お好みの大きさに切ったもの)を炒めます。
3.2に火が通ってきたら、鶏肉も加えて炒めます。さらにきのこも入れて炒めます。
4.3に1の溶いたピーナツバターを加えて混ぜ合わせます。お好みでさらに水を足してください。(多すぎるとピーナツバターの味が薄くなりおいしくないのでご注意)
5.スープストックは半個、指で砕いて加え、塩胡椒で味を整えてできあがり。(お好みでさらに煮込んでください。)