マルミミゾウの密猟 |
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ンボモ村ではゾウの密猟や戦闘銃の所持が毎月のように摘発されています。パトロール隊に見つかって逮捕されるかもしれない危険を冒して、森の藪の中を何日も歩きとおすという肉体的にもたいへんな思いをしてまでも、象牙を売って現金収入を得たいために、一部の村人はゾウを殺しに森に入ってしまうのです。 見つからずに村を出た象牙は、首都ブラザビルを経由して日本を含むアジア、ヨーロッパ、、西アフリカなどに密輸されていきます。まだぜいたく品として象牙を欲しがる人々がいるからです。象牙を求める、日本人を含む世界中の人々にこのような現地の状況を知ってもらいたいと思います。 (ゾウの狩猟はコンゴの法律で、象牙の輸出入はワシントン条約で禁止されています。) |
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兄弟で密猟のため森へ入った男。わざと見つかりにくい日曜日の雨の夜に森から出てきたところ、エコガードに捕らえられました。 |
ンボモ村で売るために運搬されていたところを押収された銃弾。ゾウを殺すのには戦争用の強力な銃が使用されます。 |
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過去に押収された銃が、国立公園事務所に保管されています。 |
自転車で首都へ向けて運ばれるところを押収された、カットされた象牙。左下の黒いかばんに入っていました。 | |
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逮捕された密猟者の案内で、隠してある象牙と銃弾を押収に行くパトロール隊員と警官。こんな倒木の橋を慎重に渡り、森の奥深くへ入っていきます。もちろん私も先に渡ってこの写真を撮ったのですが、これを渡ると最初知った時にはビビりました。 | 野営地のすぐ近くの泥沼に沈めてあった象牙を取り出す密猟者。隠してあったのは10本の象牙・・・つまり5頭のゾウが殺されたことになります。山越え谷越え、森歩きの過酷さを実感してますます、こうして捕まったら無駄になることをなぜするのか、と警官もこぼしていました。 | |
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ゾウの肉の一部を燻製にして村へ持ち帰るところを押収されたもの。見つからなければ、こっそり市場で売られてしまいます。 | ||